ファッションや芸術など、日常のことや人との出会いを通じ生み出された樹瑠の創作詩やイラストレーションを公開しています。

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出演予定イベント
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万華鏡
古川アート主催兼MC IVENT.
万華鏡.2008.6.9(月)
GUEST多数(8組ほど)出演予定.
朗読.パフォーマンス.TALK.FREEDOM.
会場BABACHOP THEATER(高田馬場)
HP http://www.melsys.tv/babachop/theater/
当日700円 前売500円 
開演19:00予定 終演21:00予定
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どなたですか?
この話ね、出来ればずーっと黙っておきたかったんですよ。
とにかく訳が分からなかったから。

去年の三月半ば、提出書類を書くために遅くまで残っていたんです。

『コンコン・コンコン』

式場から聞こえる・・・・。

『コンコン・コンコン』

丁度、お通夜が終わるか終わらないかの時間にドアの向こうから。

『はーい。』

やっぱり、何回か聞こえたんです。
式場のお客様のざわめきに混じって。

返事をして、立ち上がり駆け出そうとした私に上司が驚いて声を掛けて来たんです。

『何処行くの!!』

 『今、ノックの音がして・・・・。』
『聞こえねえよ!!ふざけるな!!!』私が言い終わらないうちに、その上司の横に居た方が恐い顔で睨んで怒鳴って来たんですよ。

もう驚いてしまって、周りも暫く無言になって作業を進め何事も無かった様にその日は幕を閉じました。

どうしても腑に落ちなくて。
でも、帰って風呂に入ったら忘れてしまったんですがね。

次の日、式場の生花の最終確認をするために早めに会社にいったんです。
『おはようございます。』
二番目に出社した、上司に会釈をして式場に入ろうとした時声をかけられたんですよ。

『そこの出入り口、出棺迄塞いで居るから裏から回って。』

一体誰だったんですかね?
ありがちな話ですが・・・・。

鮮明な記憶=因果
初めて人の遺体を見たのは、四歳くらいの時

隣のじーじが亡くなり、父に手を引かれ近所の家へ行った時の事。
慌ただしく駆け回る割烹着姿の母と近所の人に案内され
布団に寝かされていたじーじの白い布が外された時、強面だったじーじの顔がいつも以上に優しく見え不謹慎ながらお顔にぺちぺち触れた。

布が巻き付くじーじの組まれた手

『未だ暖かい。』時々触れては回りに呼びかけるばーば

せわしなく動きまわる母と近所の人たち

じーじの鼻に詰まる脱脂綿、

じーじの足の上に置かれた鎌

足元の鎌が、今にも襲いかかりそうでとにかく怖さを感じた。




これが、鮮明に残る幼い頃の記憶の一つ。

死人に口無し言葉無し
初めて立ち会った葬儀は、いくらか若い男性だった。
大きな遺影を掲げた、制服姿の男の子二人を残された働き盛りのお父様。

入社したその年は、父の体調があまり良く無い事に加え一か月の間頻繁に父と同年代のかたの葬儀が多く入っていた。
『近いうちに、死ぬんじゃないか?』
慣れない上に、変な不安に襲われそれらを振り払う為にも何も考えず必死に動いた。

天寿を全うした故人
結婚の直前に急死した二十代の故人
大往生だと言われ100歳を過ぎて亡くなった故人
初めての韓国式葬儀
教え子に囲まれた師範や先生
寒い時期は立て続けに入った二部屋使用の大きな葬儀等。

最後に少しだけ接したのは、未だ若い方を事故で亡くされた御遺族。

『わしゃ戦争中、黒こげの遺体を沢山見て来た。
それでも、この年まで生きて棺桶に入るのは一番先だと思っていたのに。
どうしてかのう?何で孫の姿を見にゃいかん・・・・。』

残りの花を担当者に渡した後、ご遺族の方と互いに軽く会釈をし、事務所に戻る後ろでそんな会話が聞こえて来た。

朗読作品
題:砂の城

いずれ無くすと解ったなら

背を向け回りに近づかない。

失う事を繰り返すなら

最初(ハナ)から土台も積み上げない。

皆の笑顔に足を取られて

後々泣いてしまうなら

独りの時間に身を浸す。

奪われ落として無くしても

戻った場所へ居る為に

歩んだ苦労を胸に秘め

涙を飲んで一区切り・・・・。

涙を飲んで一区切り・・・・。

涙を飲んで一区切り・・・・。

畑を耕し種植えて

悔しさバネにペン握り

しつこく五月蝿くドア叩く。

しつこく五月蝿くドア叩く。

(行カナイデ。/行カナイデ。

終ワラナイデ。/終ワラナイデ。

行カナイデ。/行カナイデ。)

四月/ベンズカフェ第三第四日曜日
五月./SSWS第一次予選
朗読作品。



新米の戯れ言
情に流されない人間/環境に左右されない人間
冷静に動いて行ける人間

葬祭業で働いている時、どれか一つでもきちんと持ち合わせている上司を羨ましく妬ましく思っていた。
初めてご遺体に触れたのは、入社して数ヶ月後人よりも遅いペースでビューイングをお柩に入れた時。
暖かさが残る肌に、ぐにゃっとした感触が走り冷たいと信じ込んでいた分ショックを受け
『ひいっ!!!!』と思わず悲鳴を上げた。
家路の途中、甦る恐怖心を押さえ実家に電話をした。
『遺体に触った。怖いとしか思えない。』
震えて話す私に、母はあやす様に厳しさを交えながら優しく答えた。
『いい?人は死んだら物と同じ、スーパーの生肉や生魚と一緒。
その辺に転がっている、物体と一緒と思いなさい・・・・
申し訳ないけれど、ご遺体に触る時そう念頭に置いて仕事をしている。』と。

その後、数少ないながらもビューイングを入れる機会を持ち時には遺体に触れてしまいながらも上司に怒られながら最後の最後で何とか落ち着いて出来る様になった。
『ご遺族にとって、遺体は大切な物。悲鳴を上げるなんてもってのほか!!』
多々この様に怒られながら。

敏感な人は不向きだと、施行から事務職に回された人を見て痛感せざるを得なかった事がある(現に今でも事務職に居るらしい。)

例え様の無い位、表に出る事は緊張したし表情を作るのも苦労した。

好きだったホラー漫画
怪奇小説や映像作品
後になって、余計な事を考えない様に葬祭業に入ると同時に、全てを手放し殆ど触れる事もなかった。

『申し訳ないけれど、死んでしまったらご遺体はもの同然。
ご遺族の方には申し訳ないけれど、仕事だと割り切り片隅に念頭においています。
やって行けないから。』
この様に語っている人も真剣に向き合い、葬儀に従事している。
『クレームを頂き上司にも怒られました。
対応や接し方が冷た過ぎる。粗末に扱われたとしか思えない。
アンケートに書かれていました。
対応がとても難しい。』
割り切って行くとはいえ、たいそう悩んでいた上司も
最近になり感謝の手紙を頂く様になり差し入れも頂いたそうだ。

自分の事の様にうれしかった。


『ぼったくり/インチキ商売/金取り虫/ペテン師』
当初、このように言われた事しか無かったが、上司や仕事場を思い浮かべてぐっと耐えた。
『くそ!!一つの葬儀開くのに裏方の人間も表の人間も、必要以上の神経を使っているんだ!!ふざけるな!!』
おもいきって、言い返したかった。
何処かで、施行側の横柄な態度が知らずに表れ、知らぬ間に感じ取られたという考えを持つ様になったが些細な掛け違いの溝の大きさと深さを叩き付けられその時はとにかく悲しかった。

とにかく、謙虚な姿勢を嫌でも思い知らされた出来事だった。

sswsレポート
毎月第一金曜日深夜、新宿MARZにて開催されるSSWS第二次予選トーナメントに出場。

大会の流れ
予選トーナメント(×4)の各上位2名、合計8名が決勝トーナメントへ進出。
決勝トーナメント優勝者と準優勝者が、1年に1回開催されるグランドチャンピオントーナメントへと進出する




SHINJUKU SPOKEN WORDS SLAM
http://www.marz.jp/ssws/
http://blog.goo.ne.jp/ssws
エントリー者七名

第二回戦
先攻/JimmyVS後攻/梓ゆい+α樹瑠
2対3
後攻/梓ゆい+α樹瑠の勝利

審査員コメント
演劇の表現の様で、朗読中心の所でなければ優勝してもおかしく無い。
全力で表現にぶつかる姿勢は良いが沈黙を作ったのはマイナス。

準決勝一回戦
先攻/梓ゆい+α樹瑠VS後攻/山内緋呂子

1対4
後攻/山内緋呂子勝利

審査員コメント
表現にタイマンにぶつかる姿勢が良い
形が固まると心配
人を見て、盗める物を盗んで行く。

優勝者/ノブミチ
準優勝者/山内緋呂子
共にチャンピョントーナメント出場

次回第二次予選
6/6・7/4・8/1
新宿MARZにて開催
http://www.marz.jp/

二回目の出場
緊張感に潰されながらも、やりきった。
楽しさと嬉しさが残ったが一方で、ポエトリーとの開きを嫌でも痛感してしまう。
根本的な事を見直す必要があると直視せざるを得ない。
今回も沢山の表現に触れ、刺激のシャワーを浴びられた。

追記
今回のエントリー名で、司会者になげーよ!!
と突っ込まれた。
『名前長いと、落ちる奴が多い。しかし皆司会泣かせだ。』
の一言で。


合掌。




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